スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

5/19『二酸化炭素(CO2)で遊ぼう』の報告

今回は二酸化炭素に関するいくつかの実験を通して、
  ヒトと炎の類似点、共通点を考える。
  気体に重さがあることを確かめる。
  二酸化炭素を発生する入浴剤を作る。
などを楽しみました。

中で、今回は特に「これぞ科学!!」という出来事があったので紹介します。

実験の中で石灰水を使ったのですが、そのとき小5の男の子F君が興味深い仮説を立ててくれました。
  「石灰水は振動で白くにごる」
というのです。
教科書には「石灰水は二酸化炭素に触れると白くにごる」と書いてあります。
いったいどういうことなのでしょう?
参加した子どもたちにはまず、石灰水に息を吹き込む実験をしてもらいました。
当然、白くにごります。
次に密閉したビンの中に火のついたろうそくを閉じこめ、火が消えたあと石灰水を注ぎ、ふたをして振ると白くにごることを確認しました。
ここで私は「はき出す息は二酸化炭素が含まれているし、炎からも二酸化炭素が出ている」と結論付けようとしました。
ここでF君が異議を唱えました。
「石灰水は息を吹き込むときにブクブク振動する。ろうそくの実験でも激しく振ったら白くにごった。ということは、二酸化炭素には関係無く、振動によって白くにごっているのではないか?」というのです。
確かに、私の用意した結論は「石灰水は二酸化炭素に触れると白くにごる」という知識を前提としています。
実験結果のみを考えれば、F君の仮説は極めて合理的です。
どうしましょう…
で、急遽、こんな実験をやってみました。
ビンに石灰水を少し入れてふたをし、それだけで激しく振るのです。
ビンの中は空気と石灰水だけ。
ろうそくが燃焼するときに出した気体はもちろん含まれません。
どうなったでしょう?
はじめよりは少しだけ白くにごったように見えます。
やっぱり石灰水は振動で白くなるのか?
そこでろうそくを燃焼させたときに白くにごった石灰水と並べて比較しました。
並べると一目瞭然。
ろうそくを燃焼させた場合は真っ白。
空気だけの場合は、向こう側が見えるほど透明です。

「石灰水は振動で白くにごる」という仮説は、実験によって反証されたのです。

仮説が実験で反証される、という科学の中枢とも言うべき出来事が小学生のチーム内で起きたことに、私は心底感動しました。
子ども達の態度も立派でした。
仮説が「当たったorはずれた」という次元ではなく、みながF君の仮説の合理性を理解し、それを検証する過程を楽しんでくれたのです。
科学教室冥利に尽きる、というものです。

F君が、いわゆる模範的優等生ではあり得ない男子である、ことも書き添えておきたいと思います。

テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

緑虫

Author:緑虫
本名は麻生 隆。
理科教室を開設します。

カテゴリ
リンク
カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ショップ
父の日・ギフト・花束・母の日
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
Flashリバーシ
by Orfeon
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。