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2014東京都立高校入試問題理科出題ミスについて---大問3

すっかり興味を失っていたので、当blogでの入試問題の解説を昨年からやめていました。
ところが先日、以前働いていた会社のHさんから「今年の東京都立高校の問題、どう思う?」とメールをいただき、久々に解いてみたのです。
するとありゃまー(汗)、、、、都の発表した解答が明らかにおかしい、ってゆーか、問題が問題として成立していないじゃありませんか?!
というわけで、久々のカテゴリー「高校入試」です。

私は大問3と大問4に「?」を感じたのですが、マスコミではとりあえず大問3しか話題にはなっていないようです。
当記事では大問3を扱います。(私のやる気が続けば大問4を次の記事で扱います。)

まずは問題を確認しましょう。
下のサムネイルをクリックすると画像として表示されます。

2014t5 2014t6


特に関係するところだけ拡大して表示しておきます。

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2014tt3-1.jpg
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2014tt3-2.jpg
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自分がこの〔問3〕を解くとき、私は選択肢の『秋分の日に太陽の道筋とほぼ同じ道筋を通る月』から考えはじめました。
月が天の赤道を通ればよいのですから、地球の地軸が月に対して傾いていない状態を選べばよいことになります。
ここで『イ』か『エ』に絞り込まれます。
この『冬至の日の下弦の月』では、『太陽-地球-月』の角度が直角になりますから、私は正解として『イ』を選びました。
ところが、都の発表した正解は『エ』なのです。

なぜ『エ』なのでしょうか?
同じことを疑問に思い、yahoo知恵袋に相談している人がいました。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12121610092
解答者の中に、都の教育委員会に電話で問い合わせた方がいて、以下のように記しています。

====================================================================
私もさっき都教委に電話しました。

返答はこうです。
「同様の問い合わせが何件かあったため、会議をしましたが、問題文から秋分の日の太陽と地球についてと読みとることは自然であり、曖昧な文章ではない。と決定しました。」

こちらの言い分は聞かず、音声ガイダンスのように上記の一点張りでした。
====================================================================

作問者、教育委員会側の言い分は「〈観察3〉を受けての問題なのだから秋分の日のことを問うている」ということなのでしょう。
というか、会議で「この見解で逃げ切ろう」と決定したのでしょね。
問題文には「秋分の日の」とか「〈観察3〉のときの」とはどこにも書いていません。
まったく不自然な問題文解釈です。
受験生の人生より自己保身を選んだ雰囲気芬々です。

しかし科学はそんなに甘いものではありません。
科学者が唯一忠誠を誓うのは、上司でも金でも出世欲でもなく、事実です。
科学者の良心をもった方が国立天文台にいらっしゃり「これヘンだよ」と都教育委員会にメールしてくださったのです。
(ソースは毎日新聞の記事
保身の論理も科学の論理には勝てなかったようです。
東京都教育委員会は『平成26年度東京都立高等学校入学者選抜学力検査(理科)の学力検査問題の誤り及び採点上の対応について』を発表し、理科大問3〔問3〕については、受験生全員に加点することを決めたのです。
都教育委員会の出した文書へのリンクです。

そしてこの文書がまた酷いのです。
俺はホントは悪くないけど、言い回しでニュアンスがうまく伝わらなかったみたいだから5点あげるよ、という言い訳と虚勢が文書になってます。
引用します。

==========================================================================
正答を「エ」としているが、問題文の読み方によっては、「イ」という別の解答が成立する。また、正答がないということがあるため。
==========================================================================

『問題の読み方によっては』どころではありません。
好意的に解釈して正解は『イ』、厳密には『解なし』でしょう。

作問者は猛省していただきたいですし、受験生においては「大人の作る公式文書にもウソはある」ということを身をもって学ぶ機会にしてほしいと思います。

テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

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No title

ついにやりやがった。
いつかこういう日が来ると思っていた。

主殿、以前から都立理科のアクモンを問題視しているものです。
2年前にも愚痴愚痴書きました。このぶろぐにです。
私はそのひとです。

2年前にキョウイクチョウに電話したのですが、忠告を無視。
2年前に戻ってビックリ。

話題の宇宙の問は、なにしろ、問題文が日本語になっていないので分かりにくい。私だったらもっと上手な問題にできるのにと歯痒いのです。

そういえば、昨年にやった、2学年対象の学力調査でも光の分野で間違いがあったな。

あと、気になるのは、イオン化傾向の問題とコイルの半径の問題です。出題の仕方が稚拙です。考えさせる問題になっていない。

受験は一度しか彼らにはない。時間をつかったろうに。開始早々の大問題3だから。

はっきり言うと、東京の問題は読解力ではなく、出題者の国語力が異常に低いだけ。いやー本当に低い。だから今回の件も容易に予想できた。ただ、間違いを強情に認めないと思っていた。それがいつものパターンだから。


自分が定期テストつくるにも、最低10回は読み直し、他の理科教員にも見てもらうのに、
これだけ、厳しくいうのは同じ都職員として恥ずかしいし、キョウイクチョウには改革してほしいから。
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緑虫

Author:緑虫
本名は麻生 隆。
理科教室を開設します。

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